今回は、
固定資産科目
をみていきます。
固定資産は、主に1年以上の長期に渡って収益を出すために使われるなどする資産です。
例えば、店舗を建てたとするとその建物は長く売上を上げるために使われますよね。
現金の様に、物を買うなどしていつでも直ぐに費用等に形を変える資産と区別しておいた方が会社の状態を把握しやすいので分けて表示をします。
建物
店舗、事務所、工場など建物の本体部分。
建物付属設備
建物の内装工事、給排水設備、電気工事など建物と一体になっている設備。
構築物
敷地の外構工事、舗装、フェンス、側溝など土地に付属したり維持する設備。
機械及び装置
製造造業の商品、製品等を製造するための設備。
車両運搬具
自動車、オートバイなど陸上を走る運搬具。電車も車両ですね。
ただブルドーザーなどは、陸上を走りますが走る事が目的ではないからでしょうか、減価償却の耐用年数表によると「機械及び装置」に分類されます。
資産の分類は、減価償却資産の耐用年数に関する省令別表第2を見ていただくと、耐用年数表通りの分類ができます。
工具器具備品
コピー機やパソコンなど事務機器や、什器などです。
土地
そのまま敷地です。土地の埋め立てなど土地の改良した費用も土地となります。
他に「船舶」や「航空機」と言う科目もあります。
この様に、形のある固定資産を「有形固定資産」といいます。
ソフトウェア
コンピューターのソフトなど。
営業権
他社や他社の事業を買いとったりした場合に、高い技術力が有るなどで純資産より高い金額を支払った場合の金額など。
「のれん」などと言う場合も有ります。
日常の取引で、それほど出現する科目ではありませんね。
出資金
他社に出資した金額。よく信用金庫などと取引する場合に、出資をするような事が有りますね。
敷金
事務所などを賃貸する場合に、貸主に預ける金額。契約書で返金が約束されている部分で、返金されない礼金などとは区分します。
保証金
敷金とよく似ていますが、取引先に支払いの保証をする目的で差し入れる場合などもあります。
長期貸付金
他者へ貸し付けた金額の内、期限が1年以内に到来しない部分です。
繰延資産
開業準備のために支出した開業費や、新商品を開発するための開発費など。
有形固定資産に対し「無形固定資産」といいます。
固定資産には、減価償却という方法で費用になっていくものもありますが、また減価償却で説明したいと思います。