第3回 貸借対照表、損益計算書 2

前回で、なんとなく貸借対象表と損益計算書の雰囲気を感じていただけたでしょうか?
今回は、具体的に金額を使ってもう少し具体的にみていきたいと思います。

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それではまず、取引の仕訳していきますが、その前にまた名称です。
仕入高とか現金とか仕訳に使う費用や資産の名称を勘定科目と言います。

 

第1回にケーキ屋さんかリンゴを仕入れた仕訳をしました。

1/15 仕入高 10,000 / 現金 10,000

でしたね。これを、このまま使いましょう。

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次へ行く前に、お金がどこから出てきたの?って疑問が湧いてきましたよね。
きっと、湧いているはずです^_^;

そうなんです。このままでは現金がマイナスになってしまいます。現金のマイナスはあり得ません。
皆んさんもこれから現金出納帳という現金の動きを記入する帳簿を作成すると思いますが、現金がマイナスになる事はありませんので、気を付けてください。
あなたが事業主なら、自分の財布から事業用に出したか、どこからか借りてきたかしないと日銀にマイナス一万円札を作ってもらわないといけなくなります。

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事業の開始に自分の財布から出して、返してもらわないのが資本金、元入金(個人事業の資本金)ということになります。
誰から借りて来たり、後から返してねっていう場合は借入金になります。

では、ケーキ屋を始めるのに自分の財布から、10万を出してもう返してもらわなくていいやってことにすると

1/10 現金 100,000 / 元入金 100,000

という仕訳になります。

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次に、ケーキを並べるケースを50万円で買いました。
お金が足りないので、50回払いのローンにしました。

50万円のケースは、買った時点では費用にならず工具器具備品という資産になります。

仕訳をすると
1/12 工具器具備品 500,000 / 借入金 500,000

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リンゴだけではケーキができないので、他にバターや小麦粉などの材料を翌月払いで50,000円分買いました。

翌月払いとか後に払いますというのを、掛け買いといいます。実務では1か月分を翌月にまとめて払う場合が多いですね。
個人でクレジットカードの翌月払いみたいな感じですね。

科目は、買掛金という負債科目を使います。

1/17 仕入高 50,000 / 買掛金 50,000

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領収書とか事務用品9,000円を現金で買いました。

事務用品は、事務用品費にしておきましょう。

1/18 事務用品費 9,000 / 現金 9,000

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ケーキを作って販売をしました。

仕入れた材料を全て使って商品を作り、一部を販売しました。
全て現金です。

1/20 現金 100,000 / 売上高 100,000

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さぁ、ここまでの取引で貸借対照表と、損益計算書を作ってみますが、
その前に、材料を仕入れてケーキを作って売りましたが、クッキー30,000分(売価ではなく、使った材料の金額「原価」といいます)が残っています。
これを棚卸資産(商品)といいます。

正確な利益を出すには、費用とした金額の内、まだ残っている分を棚卸を行って仕訳をしておかないといけません。

1/31 商品 30,000 / 期末商品棚卸高 30,000

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次号で、これまで仕訳した金額を集計して貸借対照表、損益計算書を作成してみます。
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